昭和歌謡をアコーディオンで弾く。

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僕の演劇仲間が、おかちゃん使ってていいよ〜と言って、

どーーんと置いて行ったアコーディオンにいま、新しい使い道を見出しつつある。

それが、昭和歌謡! 

ということで、働いている高齢者施設で、ああでもないこうでもないと言いながらも楽しく演奏させてもらっているのです。

ブンチャカブンチャカ🎵

どーーん

開けるとこんな感じに。

トンボ Grandaile!

夏にこども演劇ワークショップで使わせてもらって以来、少しお近づき頂けたかなという感覚が、

というのも、アコーディオンを使って曲をつくるという作業を通して、

楽器のしくみを少しずつ理解できるようになったというだけのことなのですが。

さてさて、ここから話がちょっとマニアックになります。

なんのこっちゃと思われた方は読み飛ばしてください、

楽器のしくみについて少しお話したいと思います。

右手は鍵盤なのでメロディラインをとるとして、問題はこの左手のボタン!

いちばん左から、単音ベース→メジャーコード→マイナーコード→セブンスコードと

単音ベース以外はボタンひとつ押すとコードがひとつ出るしくみになっています。

ですので、場所さえ覚えてしまえばとても簡単に伴奏が付けられます。

(ちょっとややこしいのですが、楽器のスペックを示す時〇〇ベースと数字で表すのですが、その数は左手のボタンの数で数えます。)

こちらの機種は鍵盤が32、ボタンも8✖️4列で 32鍵の32ベース、となります。

ルートになる音が8つ。

(残念ながら12キィ分は出ません。)

もっと大型の機種になると単音のベース12音全て+αと配列の違う対位ベースなるもので2列、

メジャーコード、マイナーコード、セブンスコードの全てのルート+αのそれぞれの列と、ディミニッシュコードの列となるそうです。

この楽器の上位機種グランデールGT96はディミニッシュまで付いて96ベース。

気になった方はこちら↓

ピアノ式アコーディオン
トンボ楽器が取り扱うピアノ式アコーディオンをご紹介します。 入門用のグランデールから本格的なイタリア製アコーディオンまで幅広くご用意しています。

まあディミニッシュコードは基本3種類しか無いので、有ってもなくても良いのかなと個人的には

思ってしまうのですが、そんなニーズもあるのかディミニッシュの無いモデルもあります。

それから、全てのボタンが単音のベースという”フリーベース”と呼ばれるモデルもありますが

それはさておき、次は問題の並び順です。

上の写真をよーくご覧になるとお分かりいただけるかと思うのですが…

向かって左の列の上から5つ目のボタンがへこんでいる。そこが単音のベースのド(C)

そこから写真下方向に向かってF B♭ E♭

写真上方向に向かってG D A E

写真下から上に順に上がって行くとE♭ B♭ F C G D A E

この完全5度のインターバル、どこかで見たような、

じゃーん! そうですサイクルオブ5th

ピタゴラスが発見したというこの法則と、そしてこの表、

便利です!

さてさて話をアコーディオンに戻しますと

例えば中指をCに置いた場合、薬指がF、人差し指がGとなるわけで

メジャーコードの列(奥から2番目、写真で左から2番目の列)

の場合これがそのままI -Ⅳ-Ⅴとなるのです!

Ⅴを一番手前の列(写真で一番右)にすればⅤ7になる、という訳です。

マイナーキィの曲場合はⅤのところをメジャー、あるいはセブンスコードに変えれば良いという

ことですね。

(この楽器でボタンで伴奏が付けられるキィはB♭、F、C、G、D、Aそれぞれメジャーとマイナーということになります。昭和歌謡の場合大体この中に収まります。)

例えばこんな曲!

一番簡単な伴奏の付け方は、曲のキィがAマイナーですので、DmがⅣ E7がⅤ7で、使うのは中指でAm、薬指でDm、人差し指でE7の三つだけ。

なんとも便利!

少し複雑になっても

規則性は同じです。(メジャーからマイナーへの転調がポイントですね!)

コードが出せなかったり、難しい箇所はその和声機能の他のコードを

当てることで解決できる場合もあります。(和声の勉強になりますね!)

いやいや、そうこうしているうちに新しくアコーディオンが欲しくなってきたりして、

あああ、ダメだぁ 欲しい楽器がありすぎる!

Vアコーディオンなるものがありまして、いわゆる電子アコーディオンという訳です。

ちっちゃくて可愛いのに機能は充実していて、こっちも欲しくなってきちゃうなぁ〜

とりあえずは今ある楽器で、、、と

歌謡曲、こうして曲と向き合ってみるといい曲いっぱいあるんですね。

歌い継がれている曲にはやっぱり、時代を超えていいなと思えるものがあるんですね。

歌詞も大切です。

例えば写真にある、旅の夜風などはまさに、戦争の時代をくぐり抜けてきた歌詞。

利用者さまで、96歳の元海軍予科練の方が教えてくださった事には、この歌は戦時中歌っちゃいけなかったとのお話し。

その方は、終戦があと何日か遅ければ特攻隊として出撃していたそうです。

あっという間に戦争になっちゃうんだから、と仰られていました。

何やらまた、あちらこちらで戦争が始まっているようですが、決して他人事ではないと実感します。

施設にあったのはこちらの曲集、これがまた便利!

最後までお付き合いありがとうございました。

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