くじら文庫

書くことと、物語をつくること。

小川糸さんの「たそがれビール」という日記のような素敵なエッセイを読んでいて、なぜだか自分でも文章を書きたい!と思ったのだ。 ベルリンの音楽祭のヤングユーロクラシックのことなんかが書いてあって、芸大時代にオーケストラで参加して第九やったなぁなんて懐かしい思い出に浸っていた。 あれから何年経つんだろうなぁ。数えてみてもしょうがないので数えないけれど、当時のぼくの夢はヨーロッパのどこかの小さな街の小さなオーケストラに入団して演奏しながらささやかに暮らす。というものだったんだけれど、結局は叶わなかった。 まぁ叶わなかったことによって得られたものもたくさんあったので今となっては結構どうでも良いのだけれどね。 しかしながら、何ヶ月かヨーロッパに限らず海外に滞在して暮らすというのは今でも憧れるところだ。
くじらのアトリエ音楽室

〜Dulcian〜ドゥルツィアン、ファゴットのご先祖様ようこそおいで下さいました。

ファゴットのご先祖様のひとつであるドゥルツィアン(Dulcian)(テナー)、と呼ばれるルネサンス時代の楽器が時折我が家にやってくる。 テナードゥルツィアン。 やってくると言ってもカテリーナ古楽合奏団の松本雅隆さんから 公演があるたびにお借...
くじらのアトリエ音楽室

昭和歌謡をアコーディオンで弾く。

僕の演劇仲間が、おかちゃん使ってていいよ〜と言って、どーーんと置いて行ったアコーディオンにいま、新しい使い道を見出しつつある。それが、昭和歌謡!  ということで、働いている高齢者施設で、ああでもないこうでもないと言いながらも楽しく演奏させてもらっているのです。
くじら日記

ゴンドラパステルとVif Artスケッチブックを持って海!

ソフトパステルとスケッチブックを持って旅に出かけてみてはいかがでしょうか?写真とはまた一味違った思い入れが、きっと生まれるはずです。生活の中に少しだけアートを取り入れてみると世界の見え方もまた、少し違って見えるはず。
くじら文庫

“夜”〜ロベール・クートラスに寄せて〜

「耳鳴り」                清水たみ子 お耳の中に夜がある、 くらいさびしい原がある、 風があれてる塔がある、 小さいあかりがともってる、 窓に羽虫がむれている、 そして遠くに鐘が鳴る。 『かたつむりの詩』(かど創房)より 内...
くじらのアトリエ音楽室

インプロヴィゼイション!〜デレクベイリー、宮本大路、即興演奏することについて〜

今回のお話は、インプロヴィゼイションです。 なんのこっちゃ??と思われる方がいらっしゃるといけないので 念のために説明致しますと、即興、即興演奏のことです。演劇でもありますね。 そうです少しマニアックな音楽の話になります。 まず、クラシック...
くじら文庫

料理 料理 料理!〜高山なおみ、焦桐、料理エッセイとレシピの世界〜

自分の中で、あるいはジンセイで、2番目に好きなことを仕事にするのがいい。 という話を聞くけれど、それが本当ならぼくは料理人になるべきだったんだ。 とはいえ、何年か前までは和食とお蕎麦のお店の厨房で働いていたのだけれどね。 料理人とは名乗れな...
くじら日記

おおきくなったら。〜子どもとは、大人になろうとしている人間、ではない。〜

自分は子供のころ何になりたかっただろうか? 獣医さん?、動物園の飼育員?、蝶のコレクター?、そんな感じだったと思う。 今は?というと何故だか“言葉”や文章を書くことに惹かれている。 何の学校に行ったから、とか、そういったことで自分自身を縛り...
くじら文庫

街とその不確かな壁 村上春樹

今回は迷わず飛びついた。なぜって、また“あの街”に行けるのだから。 学生の頃、友達に勧められて読んだ“ねじまき鳥クロニクル”を一気に読んで 一気に村上ファンになった。そこから過去の作品を読み漁り “アフターダーク”まで読んだ。 そこから先は...
くじら日記

男子たる者、家庭円満の為にすべき事。

昨年あたりから心房細動という心臓の病気が見つかって、いろいろとあって、 ついに手術をすることになったのだ。 カテーテルアブレーションという手術で、 全身麻酔でそけい部からカテーテルを血管の中に入れ、 心臓の内部を低温で焼いて、その電気回路を...