”夏と虫にまつわるあれこれ”〜カブトムシ、タマムシ、他〜

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子どもが今よりもっと小さかった頃からここ4~5年の間、ずっとかぶと虫を育てていた。

子どもの友達からもらったり、もちろん近所の林から採ってきたり。その子たちをケージに分けて

(そうじの時なんかは部屋に放してぶんぶん飛ばせたりするのだけれど)交配させて卵をとる。

(クワガタが参加することもあったけれど卵を産ませることはできなかった。)

とった卵を土の入ったケースに入れておくと孵化する。

それを次の夏まで乾かさないように

少しづつ新しい土を混ぜたりふんをとったりするというのをくりかえしていると

みるみる大きくなって年を越して6月の半ばくらいに動きが止まるとサナギになっている

そして7月の頭くらいになると脱皮して成虫になる。

息子も少しは手伝うのだけれど、意外にも嫁のほうが夢中になっていた。土をさわっていると

”落ち着く”のだそうだ。

それが今年は家の中が色々と大変で、7月に入るまでカブトムシどころではなかったのだけれど

さすがに放っておけなくなって幼虫を育てているケースを掘り返した。

春からほとんど世話をしていなかったので全滅しているかと思ったのだったが、、、いた!

つるんっとして生命力の強いメスが1匹。

もぞもぞと土の中から這い出してきた。かわいいい!

早速別のケージに移して昆虫ゼリーを食べさせたら、先代や先先代が住んでいた近所の林に放してあげることにした。

朝、まだ涼しいうちに林の少し奥まったところにあるクヌギの木にとまらせてあげると

はじめ少し様子をうかがうようにした後、わしわしわしと幹を登り始める。

足のトゲトゲやするどい鉤爪はあぁなるほどこのためにあるんだなと妙に納得させられる

見事な木の幹との一体感だ。なんだか嬉しさが伝わってくるような気さえする。

しばらく登るとはたと止まり、お腹をむんむんと動かしたと思ったらぱっと両方の羽を広げた。

あっと声を出すまもなく、ぶーーーんという羽音を響かせて緑の生い茂る雑木林の奥へと

飛び去って行った。

そのぶーーーんがとても気持ちよさそうで、その後もずっと頭の中で響いていた

きっと本当に気持ちよかったんだろうなぁ。

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ちょうど読んでいた小説、こちらなんですが、、江國香織 ヤモリ、カエル、シジミチョウ

江國さん得意の群像劇で恋愛小説的な要素が強いけれど

虫や小動物と話しができる子どもが出てくるというのがとても面白いです。

主人公は一体誰なんだ?という謎が最後にならないとわからない、江國ワールド、はまります。

夏休みに子どもと鎌倉の鶴岡八幡にふらっと寄ったらちょうど夏越祭をやっていて

たくさんの燈篭が奉納されていました。

その中、階段を上り切ったところにゾウムシの絵の燈篭があって、これはと見れば

やはり養老孟司先生でした。

(写真を撮ったと思い込んでいたのが撮れていなかったことに今気づく。。)あぁ、いい絵だったのになぁ。

最近読んで面白かった養老先生の本も紹介させていただきますね!虫の話

いっぱい出てきます。

エッセイ集です。ひとつひとつが短くて読みやすいです。養老先生の文章は気持ちがいいですね。

それはそうとして、僕は昆虫の造形や模様、発色なんかが今でもタマラナイたちなので

街中でも自然の中でも歩いている時に気になる虫に出会うとつい

というか反射的に写真を撮ってしまうんですよね。

今年の春から夏にかけて出会った、お!な昆虫たちです。

ある意味昆虫採集ともいえましょうか。

ウバタマムシ4月 都会の真ん中で見つけました。なんだか寝ぼけているような表情がかわいい。冬眠明けなのでしょうか?一見地味ですが、ちゃんと輝いています。

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ヤマトタマムシ6月 こちらは玉川上水の緑道で地面にへたっているところをみっけ!派手なのですぐに気づきました。手に乗せてしばらくすると、ぎんぎらぎんのボディをゆらして飛び去りました。

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アシブトクチバ5月 蛾をあなどってはいけません。色合いといいこのグラデーションといい、加えてこの、しゅピンととんがったこのフォルム。戦闘機みたいでかっこいいです。

エサキモンキツノカメムシ8月 きた!ファンキーモンキーベイベー!背中にハートマーク描いちゃってもう。ぶーんと後ろから飛んできました。動きがすばしこくて慌てて撮ったので光っちゃっていますが、、、肩パットみたいなツノもカッコいいですね。

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最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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