書いていると、はじめ”である調”で書いていたのが、
いつに間にか”です・ます調になっている時がある。
昔、国語の先生には、それらを混ぜてはいけません、と習った。
でもブログを書いていると語りかけるような口調で書きたい時があって、
とても悩む。
いちおう、解説するような文章の場合”です・ます調”にして、
日記、エッセイ風の文章は”である調”で書くように、としている。
それでも、読み返して、あっ!という時があるのだけれど。
う~んやっぱり転調しちゃダメかぁ・・先生。
先生は少し首をかしげて僕の書いた文を見ると
ゆっくりとした動作で軽くウェーブのかかった髪を耳にかけ
”うん”と頷く。それから一行を指差して
「ここ、もうちょっと詳しく、ね。」と言って立ち去った。
あとには花のような香りだけが残った。
高校生の時の国語と古文の先生は、今考えると
40代後半か50代前半くらいだったと思う。
(違ってたらごめんなさい)
いつも僕を含めた鼻垂れ男子生徒に囲まれていた。
そんなある時、一人の鼻垂れが「先生の高校時代の写真見たい!」
と言い出したのだ。
よくよく考えれば失敬な話なのだけど。
次の授業の時、もちろん先生はニコニコして写真を持ってきてくれた。
少し古ぼけた写真の中には確かに先生がセーラー服を着て笑っている。
でもそれは僕らが内心期待していたものとは少し違っていたのだ。
(注:水着とかそういうことではない。)
一同が黙って見つめる中、一人の少しは気の利いた鼻垂れ
(残念ながら僕ではない)がぼそっと
「うん、今の方がきれいだね」とさらっと言ってのけたのだった。
「期待はずれだった?」と言う先生はどこか嬉しそうだった。
5月の風に運ばれて、ふとそんなことを思い出した。
↓こちらはイングランドのルネサンス期の有名なマドリガル”今や5月の季節”
カテリーナ古楽合奏団のレパートリーでもある。
歌詞の大意はこんな感じ
今や5月 若人達は戯れる ファララララ
愛するひとと連れ立って 草の上で ファララララ
春は喜び 暗い冬を笑い飛ばす ファララララ
バグパイプが鳴れば ニンフたちも躍り出る ファララララ
何故に我らは想う 若く甘い喜びを拒み ファララララ
可憐なニンフ 答えておくれ 楽しいことしよう ファララララ
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それではまた。
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