音楽による表現と言葉による表現はものすごく近いところにある。
と、信じている。
なので本を読むことや文章を書くことに
音楽に臨むのと同じくらいのウエイトを持って臨む。
朝から森のある大きな公園のベンチで読みかけの小説を読む。
彩瀬まるさんという女性の作家さんの小説で”不在”というタイトル、図書館で単行本の装丁のかっこよさに惹かれてジャケ買い(借り)した。
女性の漫画家が主人公で、幼少期に母親と離婚した父親が亡くなるところから始まる。残された城のような”実家”の片付けと漫画の創作と恋人との生活とをぐるぐると巡りながらストーリーが展開してゆく。
面白い!心理描写がものすごくリアルだ。
恋人の男の子をむちゃくちゃに殴るシーン、腹違いの年の離れた妹に逢うシーン
城のような”実家”に現れる謎の少年との交流などなど中盤以降目が離せなくなる。そこからのラストは決然というか静かに整ってゆく独特の読み味で、作中のコミック作品ともリンクしてゆく。
なんだろうこの終わり方は、どこかで知っているような、
そうか!シベリウスの5番シンフォニーの終わりと似ているんだ。
でもなんでシベリウスが出てきたんだろう?
そうか、寒いからか。
いや、それだけでは無いはず。
ふと目を上げると、もう寒紅梅が咲き始めていた。
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