くじら日記・・2025年〜夏の思い出〜風景に耳を澄ませる

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海辺の夾竹桃

英語だとOleander

ジャズの曲にMemphis In June

という曲があって

With Sweet Oleander Blowin’ Perfume In The Air

という一節がある

なので、夾竹桃を見かけるたびにその曲のそのフレーズを

思い出してしまう

雑音が混ざった古いレコードで聴く古いジャズ

ルーシー・アン・ポークという歌手が歌っていた

想像の中の古き良き時代

写真を撮ってしばらく置いて

後で見返すと

また違った音が聞こえてくる

とあるカフェの従業員用出入り口の真鍮のドアノブ

使い込まれた艶が誇らしげに肘を張る

忙しそうな物音、働く人たちの声、カトラリの立てるかちゃかちゃという音

行列に並ぶお客達の話し声

さっと吹いた夕暮れ時の風の音

空を見上げれば

ゴロゴロと音をさせながら近づいてくる黒い雲

今日は一雨くるかな

今日の海は

少しだけ波が高い

海水浴は今日はお預け

海辺の通りの古着屋さん

ヤシの木陰でアロハを選んで

気がつけば

日が暮れて

月が上がって

サーファーがひとり

波の音 波の音 波の音

ずうっと聞こえる波の音

また来年の夏まで

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